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トップページコラム > 田上裕子
 
 

田上 裕子(たがみ ひろこ )
【Profile】

〇図書館司書として、絵本選びのアドバイザーとして活動。
〇ベビーマッサージの開祖・英国人理学療法士ピーター・ウォーカー公認のベビーマッサージ&キッズヨガ、ストレッチの講師。
〇ボディセラピストとして「ラフィネ」に勤務。
〇保育園、幼稚園、小学校、コミュニティーセンターなどで活動。
・ベネッセ主催のイベント「たまひよパーク」リード講師
・財団法人母子衛生研究会主催イベント講師。
・東京都しつけ事業推奨プログラムでの指導。
・土浦市、つくば市人材バンク登録講師。
・茨城県県南生涯学習センター講師。
〇現在は土浦市にて『アロマと絵本のおみせ福豆堂』店主として、ベビーマッサージ教室を開催。同店は、働く女性と子育て真っ最中のママのためのお店。子連れで気軽に来られるアロママッサージが好評。古書から新刊まで、店主こだわりの絵本・図書・雑貨なども扱っている。
福豆堂情報はこちらから http://poinco87.blog.fc2.com/
 
田上裕子
2014/03/19

第8回 『見えないものを』

Tweet ThisSend to Facebook | by 杉浦千加

『Fairy Book 井村君江の妖精図鑑』
 レベル 刊 定価:1,300円(税別)(ISBN:978-4-903225-12-8)









「それは意外ですね!」
と、よく言われるのですが、私自身は子供の頃それほど絵本の読み聞かせをしてもらったことがありません。
絵本について興味・知識を持つようになったのも、図書館司書となってからのことです。

ただ家の中には大きな本棚と、いつも文字があふれていました。
まだ字もろくに読めない頃から周りの大人は毎日なにかしら本を読んでくれたものです。
初めて耳にする言葉の響きを頼りに、想像しながら聞くこと、それが一番大好きな遊びでした。
自らが作り出した世界に遊びたっぷりと満足していた感覚を、今でもはっきりと覚えています。

幼年時代に読むものが子どもの成長とその後の人生に与える影響は計り知れません。
読んで聞かせる大人の方も、絵本を親子のコミュニケーションツールとして使う発見や喜びがあります。
身近な大人が語りかける音に喜び、言葉を知り、美しく時にはユーモアたっぷりの絵柄に心躍る、そんな体験を子ども時代にできるなんて素敵です。大人が子どもにできる最高の贈り物であると私は思います。

きっとその贈り物の箱にはたくさんの種が入っています。
子育てにおける読み聞かせは、種を育て、まだ幼い苗にたくさんの滋養を注ぐことだと思います。
温かな思い出は想像力という名の豊かな森を作ります。
はじめは家族で、大きな森に育ったらたくさんの人たちと一緒にその森で憩ってくださいね。
絵本という目に見えるツールを使い、目には見えない世界を心で感じる力を親子で育てていきたいものです。

さて、最終回である今回ご紹介するのは妖精の図鑑です。


みなさん、妖精って本当にいると思いますか?
この本には妖精の世界分布図、食べ物、着る物、性質、出会い方・付き合い方、妖精についてのありとあらゆる情報が満載です。
上品で媚のないイラストに文章を添えるのは、妖精研究の第一人者・井村君江さんです。ケルトの神話や英国文学に造詣の深い著者の語り口は、まるで遠いアイルランドに住む語り部のよう。暖炉のそばに座り古い昔話を聞くかのような懐かしいドキドキ感。
大人になっても、ずっと楽しめる贅沢な一冊です。

さて、8回の連載で何冊どんなことをお伝えできるかなぁ、と頭を悩ませつつも毎回楽しく綴ることができました。これも読んでくださるみなさんのおかげです。ありがとうございました。
本当はアレもコレもと、もっとたくさんご紹介できたんじゃないかしらと、ちょっぴりそんな思いも残りますが、これからはきっと、みなさん自身のドキドキやわくわくが新たな本との出会いの場へと連れていってくれることでしょう。
いつも本が、あなたとあなたの家族のそばにあることを心から願います。

21:35
2014/02/16

第7回 『落語はいかが?』

Tweet ThisSend to Facebook | by 杉浦千加
〇『寿限無』声にだすことばえほん
工藤ノリコ/絵 斎藤孝/文
ほるぷ出版 (ISBN:978-4-593-56048-6)






寒い寒いこの季節。
寒さ対策、みなさんどんなことしてますか。

積極的に体を動かしてるよと言うアクティブな方、ホッカイロが手放せないわ!な〜んて方。きっとみなさん、いろんな工夫をしているのでしょうね。
え?特になにも?
そうですか。ではこんな方法で体を温めるのはいかがでしょうか。

それは「落語を楽しむ」です。
日本の伝統芸能・落語を、親子で声に出して楽しんでみませんか。声に出すことで体も芯から温まりますよ。
落語は語りの文化。本当の魅力をしっかりと知る近道は、やっぱり声に出して遊ぶことなのかもしれませんね。

子ども番組などでもコーナーができていたりして、定期的にブームの兆しがある落語ですが、
それでもまだまだ古典芸能って少しハードルが高いイメージがあるかもしれません。
けど恐れず、一度お手にとってお好みの一冊を見つけてみてください。

「たのきゅう」「そばせい」「おおおかさばき」などなど、有名どころが次々と絵本になっています。極めつけはなんといってもこれ!『寿限無』!

寿限無 (声にだすことばえほん)
斎藤 孝
ほるぷ出版(2004/09)
値段:¥ 1,260


あるところに それは長い名前の男の子がおりました。
その子の名前は、寿限無 寿限無、五劫のすりきれ・・・とはじまる『寿限無』。

子どもって不思議が大好き。そして不思議な生き物。
「それってどういう意味?」「いまなんて言ったの??」
とこちらが思わず言いたくなるような謎の言葉(それは時には言葉にさえなっていない)を連発しますよね。
そんな、なんとも言えないおかしみにあふれた子供たちと一緒に、ぜひ、落語を楽しんでみてください。

落語の中でもより謎の呪文度の高い『寿限無』なら、満足すること間違いなし。
たとえ言葉の意味が理解できなくても、愉快で軽妙な日本語のリズムは、きっと子どもにとって何よりの遊び道具になり得るのではないでしょうか。

いくつかの種類が出版されていますが、私のオススメはこちら。
斎藤孝さんのなめらかで読みやすい日本語と、工藤ノリコさんのほわほわとしてトボケた味わいの絵柄、この二人のタッグが面白くないわけがない。

寿限無、それは心と体を温める魔法の呪文。
寒さも最高潮のこの時季、街のあちらこちらで寿限無 寿限無・・と唱えるみなさんに、私はお会いしたいな!

たのきゅう (落語絵本)
川端 誠
クレヨンハウス(2003/06)
値段:¥ 1,260






そばせい (落語絵本)
川端 誠
クレヨンハウス(2004/12)
値段:¥ 1,260


おおおかさばき (落語絵本)
川端 誠
クレヨンハウス(2007/07)
値段:¥ 1,260



21:12
2014/01/20

第6回『飛びだす絵本!』

Tweet ThisSend to Facebook | by おくちー
〇「ペネロペ ルーヴルびじゅつかんにいく」アン・グットマン/文 ゲオルグ・ハレンスレーベン/絵 ひがしかずこ/訳 (ISBN:978-4-265-05888-4)岩崎書店 刊
〇「恐竜時代」ロバート・サブダ&マシュー・ラインハート/作 わくはじめ/訳
  (ISBN:978-4-499-28120-1) 大日本絵画 刊





今回は飛びだす絵本、ポップアップ絵本をご紹介します。

まず「ペネロペ ルーヴルびじゅつかんにいく」では、みなさんおなじみ可愛いペネロペと一緒にルーヴル美術館を探検しましょう。

ペネロペしかけえほん (8) ペネロペ ルーヴルびじゅつかんにいく
アン グットマン
岩崎書店(2009/02/20)
値段:¥ 1,995


ミロのヴィーナスやサモトラケのニケ、モナ・リザも動き出す、にぎやかなしかけ絵本です。
世紀の芸術作品も、いたずらっこのペネロペと遊びながら観ると、楽しくて楽しくて!
美術館がまるで遊園地に早変わり。芸術に自然と親しみがわいてきます。

次にご紹介するのは、ロバート・サブダの「恐竜時代」。みんなの大好きな人気恐竜が、どんどん飛び出してきますよ!

太古の世界 恐竜時代 (しかけえほん)
ロバート サブダ, M. ラインハート
大日本絵画(2005/09)
値段:¥ 3,990


こちらはポップアップの魔術師サブダによるしかけ絵本です。
サブダはこれまでに、優れた動く絵本(Movable Book)作品に与えられるメッゲンドルファー大賞を二度も受賞しています。

サブダの作品は芸術そのもの。紙で作られた物語が、信じられないような角度で飛び出し、そして次のページに手をかけると前のページは静かに折りたたまれていきます・・。
子どもよりもむしろ大人の方が純粋に楽しめるものかもしれませんね。
彼の代表作は「不思議の国のアリス」や「ナルニア国物語」、他にもたくさんの物語や図鑑を制作しています。

ポップアップ絵本の利点は何と言っても目の前で絵が動き出すことです。
作り手の技術と工夫によって精巧に作られたその本に、命を吹き込むのは読み手である皆さんです。
ライブで展開されるお話に、子どもはきっと深く、引き込まれます。

そして困った点は・・・子どもは必ずと言っていいほど引っ張るので、時々ビリッといってしまうことです(涙)
でも、そうして破けた本を、ノリやテープで直し直しお手入れすることで、なんだか愛着がわいてくるものです。
子どもが少し大きくなったとき、世界で一つだけの思い出の一冊になることでしょう。
だから強く引っ張って破けてしまっても、叱らないでやってくださいね。

それでは、楽しくってワクワク満載!めくるめく魔法の世界へ、親子でいってらっしゃい!

21:24
2013/11/23

第5回『続いていくもの』

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〇『大きな木のような人』講談社 
1600円(税別)ISBN:978-4-06-132392-6

〇『あの路』平凡社 1500円(税別)ISBN:978-4-582-83451-2

 








北国ではもう雪が降りつもり、日々空気がひんやりとして冬の到来を実感します。

カレンダーも残すところ、あと一枚。

少し気が早いですが、今年ももうすぐ終わりますね。

暦の上での一区切りを思うとき、なんとなくやっぱり時間や人生というものに想いを馳せる方も多いのではないでしょうか。

「区切り」と「終わり」は似ているようで異なるもの。

ですがどちらも「はじまり」を孕むという意味では同じものかもしれません。そんな思いにピッタリ寄り添ういせひでこさんの作品を取り上げつつ、今回はお子様に向けて何かを読んで聞かせるという趣向からちょっとだけ外れてみます。

 

このコラムをお読みくださる皆さんは、おそらくちいさなお子様をお持ちか、または子育てに関わるお仕事をしている方が多いことでしょう。

子育てをきっかけに命が続いていく不思議を考えるようになったという方もいらっしゃると思います。

命のつながりを感じさせる出会いや別れを描いた絵本は、ここでは紹介しきれないくらい良作がたくさんあります。

 

さてそこで、コップの水のはなし、という例え話をしましょう。

目の前に水の入ったコップがあるとします。その水について説明をするとき、見たまんまの水そのものを説明するよりも、そのコップのある風景や思い出など、周辺にあるものに思いをよせて説明する方が、より本質的に水を知ることができるというものです。

今回いせひでこさんの絵本を取り上げたのにはそんな理由があります。

 

「続いていくもの」それは、命でしょうか、習慣でしょうか、それともなにか大切な想いでしょうか・・・作中で直接そういった語彙は全く出てこないのですが、読み終えた時に不思議と「ものごとのつながり」について自然な感動がわいてくる、いせさんの作品はそんな密やかなギフトの詰まった宝石箱です。

大きな話題となった『ルリユールおじさん』(理論社)しかり、いせさんの作品のほとんどにはとっても印象的な「青」が使われています。深い青、澄んだ青、悲しげな青、喜びにあふれた青。透明水彩で描かれた青い世界は、どれもが淡くにじんでいて、そのまま読み手の心の奥まで染み入り癒してくれるようです。またその青にそっと添えられるように塗られた緑や赤、黄色や薄茶が、まるで互いを静かにたたえるように美しいのです。

深まる秋のひととき、どうぞお母さんお父さんが静かに何かを感じる時間をお持ちいただきたいと思います。そして優しい気持ちでゆっくりと家族に接してみてください。


大きな木のような人 (講談社の創作絵本)
いせ ひでこ
講談社(2009/03/19)
値段:¥ 1,680


あの路
山本 けんぞう, いせ ひでこ
平凡社(2009/09/09)
値段:¥ 1,575


22:10
2013/10/21

第4回 『科学をたのしもう』

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〇『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』たくさんのふしぎ傑作集
本川達郎/文 あべ弘士/絵 福音館書店 刊
〇『星座を見つけよう』
H.A.レイ/文・絵 草下英明/訳 福音館書店 刊





小さなお子さまに「科学」のお話をするのって、なかなか難しいですよね。
大人にとっても「?」なコト、多いはず。
そんなとき絵本や児童書ってすごくお役立ちなのです。大人が読んでも「なるほど」な楽しさに満ちあふれています。

今回ご紹介する絵本は、小学生以上でないと理解するのがちょっと難しいかな?
でも、おうちの人がちゃんと理解して噛み砕いて教えてあげることで、
新しい楽しみが増えるはずです。

まず、みなさんご存知でしたか?
私たちの心臓は、1分間に約60〜70回打ちます。1秒に1回ドキンと打つ計算ですね。
ところが、ハツカネズミは1分間に600回!人間の10倍の早さです。一方ゾウは1分間に30回打つことがわかっています。
大きな生き物ほど、ゆっくりと心臓が動くのですね。

でも、ある計算から分かることがあります。人間でもネズミでもゾウでも、体重に関係なくみんな、息を一回吸って吐くあいだに、心臓は4回打つのです。
なんだかドキドキしてきましたね〜!
生き方がどんなに違っても、どの生き物も心臓が約15億回打ったら、死ぬということです。
その15億回のうち、愛しい人やお子さまと何度鼓動が重なることでしょう。
生き物それぞれが種としての自分の時間を生きて、死んでいくのですね。
『ゾウの時間とネズミの時間』には、そんなお話が楽しい絵と一緒に描いてあります。
絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)
本川 達雄
福音館書店(1994/04/15)
値段:¥ 1,365


もうひとつ『星座を見つけよう』は、シンプルでかわいらしい絵柄と一緒に、いつの間にか星空博士になれちゃう絵本です。

星座を見つけよう (科学の本)
H・A・レイ
福音館書店(1969/04/05)
値段:¥ 1,575


H.A.レイさんは『おさるのジョージ』で有名ですが、こんな科学絵本も作っていたんですね。
現代は美しい写真やリアルな絵柄のさまざまな冊子・図鑑が大変充実しています。
でも科学の始まりとして、こんなシンプルな絵柄で星空を知るのは、子供にとって素晴らしい体験となります。
それはなぜか?シンプルであるからこそ想像力をはたらかせる余地があるからです。
絵本の楽しみのひとつには、想像力を育むという役割があります。

せかせかと忙しい毎日、改めて「時間」という概念に思いを馳せてみましょう。
そして、顔を上げて星空を眺めてみましょう。
どうですか?すぅーっと心が晴れわたって、人生に不思議な愛しさを感じないでしょうか。

20:52
2013/09/22

第3回 『うんち いろいろ』

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〇「みんな うんち」 五味太郎/さく
福音館書店 刊 定価:900円+税
(ISBN:978-4-8340-0848-7)
〇「うんちしたのはだれよ!」ヴェルナー・ホルツヴァルト/文 ヴォルフ・エールブルッフ/絵 関口裕昭/訳 偕成社 刊
定価:1300円+税(ISBN:978-4-03-961130-7)
〇「うんこ!」 サトシン/作 西村敏雄/絵 文溪堂 刊
定価:1300円+税(ISBN:978-4-89423-669-1)


子どもって禁忌ワードが大好きです!
それを聞いた大人が思わず顔をしかめてしまうような、あんなワード、こんなワード・・・。
いったい どうしてでしょうね?!

人が嫌がる姿がおもしろいから、隠されているものをムリヤリ掘り起こすという行為そのものが人としての本能だから・・・などなど。むかしから諸説いろいろありますが、結局「おもしろおかしい」からという理由はハズせないと思うのです。

うんち、それはキング・オブ・子どもの好きな禁忌ワード。殿堂入りレベルの言葉ですね。

言い回しは様々ですが、子どもの発達を見守るうえで絶対に避けては通れないおコトバ。

だったら!汚いものにはフタ、という気持ちをグッと堪えて、ここはひとつ好奇心をバッチリ満たすツールにしてしまおうではありませんか。その「おもしろおかしい」と感じる気持ちを否定することなく逆手に取っちゃおう!というのが、今回の選書の決め手です。

「おもしろおかしい」と思う心を正面からすくい取ってあげることは、子どもの知的好奇心を伸ばす最初の一歩とも言えます。「うんち、うんこ」と言い出したらしめたもの、子どもの“興味と発達”の育成に役立ててしまおうではありませんか。

今回ご紹介する3冊は、そんな好奇心を満たす名作ばかりです。

そもそも「うんち」ってなんだろう? ということから始まり、排泄物が生まれる仕組み、つまり消化や人体について知ることができます。そしてその排泄物が、人体の健康維持に必要であること、ひいては環境に貢献するものであることなど、このようにして学びの連鎖がスタートします。

もちろん、純粋に笑いとして消化することも大切です。

これらの作品は、禁忌物を決して下品なものとして貶めるのではなく、あくまでも知識欲を満たすものとして上品に仕上げられたものばかり。

作者陣のハイセンスなユーモアを感じ取れたなら、日常のなかの「あたりまえ」が親子でキラキラと輝いて見えるようになるはずです。

さぁ、読書やお散歩が一番楽しい季節がやってきます。親子で一緒に本屋さんや図書館へ出かけてみませんか?

みんなうんち (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
五味 太郎
福音館書店(1981/02/02)
値段:¥ 945






うんち したのは だれよ!―とびだす!うごく!えほん
ヴェルナー ホルツヴァルト
偕成社(2009/09/30)
値段:¥ 1,995


うんこ!
サトシン
文溪堂(2009/12)
値段:¥ 1,365



20:33
2013/08/21

第2回 音を愉しむ

Tweet ThisSend to Facebook | by おくちー
(写真の絵本は左から)
〇「もこ もこもこ」 
谷川俊太郎/作 元永定正/絵 文研出版 
定価:1243円(税別)ISBN:4-580-81140-2
〇「しろくまちゃんのほっとけーき」
こぐまちゃんえほんわかやまけん/作・絵
(写真の本はこぐまちゃんおでかけセットです)
こぐま社 定価:800円(税別) 
ISBN:4-7721-0031-8
〇「じゃあじゃあ びりびり」
まついのりこ あかちゃんのほん 
まついのりこ/作・絵 偕成社 定価:600円(税別)ISBN:978-4-03-102440-2

仕事柄たくさんの方へ読み聞かせの指導をおこなう機会をいただきますが、なかでも一番熱心なのは、やっぱり小さなお子さまをお持ちのファミリー層。
そして毎回必ずこんな質問をされます。

・小さな子供に一番良い絵本はどれですか?
・いま何が人気ですか?

特に作家さんや絵柄に強いこだわりがないのなら、私は「音を愉しめる絵本」をおすすめしています。
音の出る絵本ではありません。声に出したとき言葉が愉しい絵本です。

生まれたての赤ちゃんから未就学児(0歳〜6歳くらいまで)を対象に選ぶのなら、ダンゼン音を愉しめる絵本がオススメ。

子どもはお母さんの声が大好きです。身近な家族の声が大好きです。

言葉を愉しみながらその響きを親子で味わうこと、それは愉しい遊びです。
愉しい言葉の響きは、心と耳がくすぐったくなるような心地よさ。

まずはお母さんが音の響きを愉しんで、それを子供に伝えてみましょう。

シンプルで美しい言葉の数々を体いっぱいに響かせるように読んでみましょう。
そんな風に意識することで、お母さんの体は世界にたった一つの楽器となります。
言葉を愉しむこと、それは、子どもたちとの愉しいセッションに他なりません。

言語的なセンスや物語を楽しむ・理解するという段階は、この遊びを体感した後に自然とついてくるものです。

だからこそ、お母さんのお腹の中にいるうちから読み聞かせは楽しんでほしいと思います。

先述した3冊はいずれもロングセラーとしてたくさんの方に愛されてきたもの。
柔らかで飾り気のない絵のあちらこちらにシンプルな言葉たちが散りばめられています。
ページをめくるたのしさにあふれた作品です。

まずは理屈抜きで言葉の響きを味わってみましょう。
親子で繰り返し愉しむことで、言葉の持つ力を感覚的に子どもは体得していきます。

愉しい言葉に耕された子どもの心は、柔らかくふかふかにお手入れされた土と同じ。
あとは成長に合わせて物語を語り聞かせてあげることで、すなわち言葉を感じる力をもった肥沃な土壌に種を蒔いてあげることで、子どもは自らの力でどんどん想像力という豊かな森を造り上げることでしょう。

もこもこもこ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)
谷川 俊太郎
文研出版(1977/04/25)
値段:¥ 1,365

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)
わかやま けん
こぐま社(1972/10/15)
値段:¥ 840


19:59
2013/08/06

第1回 この夏親子で読みたい怖くて大切なお話

Tweet ThisSend to Facebook | by おくちー
みなさま、はじめまして!
これから、毎回絵本についてちょっとずつお話をしていきます。
なにか一つでも、毎日の生活を彩るきっかけが見つかると嬉しいです。
国内の定番から、海外の絵本、新しい作品など、出来るだけ幅広い範囲で取り上げて「絵本」というものの持つ魅力を語っていきたいと思います。
ご一緒に絵本の世界を旅していきましょう。



第一回目ということで、いろいろ悩みましたが、本日取り上げます作品は、こちら!
子供の頃、真夏に読むことが「効く」一冊。




〇『絵本 地獄』

宮次男/監修
白仁成昭・中村真男・貝原浩/構成
千葉県安房郡延命寺所蔵
風濤社 刊
定価:1500円+税
(ISBN:978-4-89219-095-7)


絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵
白仁成昭, 宮次男
風濤社(1980/08)
値段:¥ 1,575



なんてストレートなタイトルでしょうか!

この本の中の地獄絵は、1784年(天明四年)、江戸の絵師によって描かれたものですが、
作者の名前はわかっていません。
千葉県安房郡延命寺に所蔵されている絵巻を元に構成されたものです。

ある日のこと、死んだ主人公のもとに地獄からえんま王の使いが迎えにきます。
絵柄も内容も手加減なし。(絵が怖いんです~)

怒涛の地獄めぐりの後、ついにえんま王の前に引き出された五平は、地獄というところがどんな場所なのか、もとの世に帰ったら皆に話して聞かせることを条件に、今回に限り生き返るチャンスを与えられます。
こわすぎる社会科見学みたいな感じですね!

教育的側面の強い一冊ではあります。
ほのぼのした読み聞かせは期待できないかもしれません。

「こんなに恐ろしい本を子供に読んでいいのかしら?」
とおっしゃる方もおります。
確かにたんなる「恐怖」を植え付けることには私も反対です。
が、しかし、この世の理りとして
「畏れ」というものを子どもに感じさせることは大切であると考えます。

どんなに便利な世の中になっても、人がこえられない、こえてはいけないものがある。
その「こえてはいけないなにか」
をキチンと畏れる気持ちを育てるきっかけの一つにこの絵本はなるかもしれません。
いつの世も
「恐怖」は、悲しい連鎖を引き起こしますが、
「畏れ」は、想像力と謙虚な尊敬の心を生み出すのではないでしょうか。



さて、よく「良い絵本とはどんな絵本ですか?」と質問をうけます。


選ぶ際の参考として、ひとつアドバイスできることがあるとすれば、版を何回重ねているか、ということでしょうか。
少なくとも、版を重ねている本はそれだけ長きにわたって愛されている証拠ですものね。
選ぶ基準としては確実に信頼できるものだと思います。

絵本選びに迷ったら、裏表紙からめくって、奥付という欄を見てください。
そこに発行年や第何版といった情報がすべて記載されています。

ちなみに、この絵本の初版の発行は1980年8月31日、
今年5月には第27刷が発行されています。ロングセラーです。

これほどの長きにわたり発行されているというデータが、この絵本の質を充分に語っていると思います。

選ぶ基本は読む方の好みを優先することが一番良いと思います。
そして出来ることなら、評判の良いものをネットでポチッと買うばかりではなく、実際にお手にとって選んで欲しいのです。
紙の香り、手触りを楽しみながら本と出会い、新しい友人を迎えるような気分で連れて帰ってあげてください。

14:00 | コラム