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トップページコラム > 高野優
 

 
高野優(たかのゆう)
【Profile】
育児漫画家・絵本作家であり、大学生、高校生、中学生の三姉妹の母。
2015年 日本マザーズ協会よりベストマザー賞を受賞。
マンガを描きながら話をするという独特のスタイルで、育児に関する講演活動を全国でおこなっています。
NHK教育テレビにて「土よう親じかん」「となりの子育て」の司会を3年間務めました。
第19回「NHKハート展」(2014年2月より全国巡回)に参加しました。
2015年7月より日本テレビ系「スッキリ!」にコメンテーターとして出演中です。
『よっつめの約束』(主婦の友社)、『思春期ブギ』(ジャパンマシニスト社)等、著書は40冊以上になり、台湾や韓国等でも翻訳本が発売されています。
高野優公式サイト http://www.k4.dion.ne.jp/~alamode/
 

高野 優 最新コラム


2017/02/03

第6回 深くて強い贈り物 

Tweet ThisSend to Facebook | by mana

「お母さんのつけてくれた名前が大好きだよ」と笑う二十歳の長女。

ついこの前、空気を震わせるような産声を響かせていたというのに、
もう成人を迎えたなんて。
はじめての子育ては、毎日がはらはらどきどきの連続だった。
真っ赤な顔で泣き続ける娘を前に途方に暮れ、わたしまで涙ぐんだ日が懐かしい。

 
そういえば、生まれたばかりの娘を胸に抱いたとき、あまりの軽さに驚いた。
目眩にも似た驚き。でも、軽いのに重い。あのずっしりとした重さは責任だった。

 
泣いてばかりいた赤ちゃんは、いつしかわたしの背を軽く越した。
なんにもおしえてあげられなかったと後悔をしているし、いいかげんな母親だったと反省もしている。
できることなら許してほしい、いろいろなことを。
つらいことをいっぺんに流せる水があったら、どこまでだって汲みに行くのに。

 
それでも、家族という同じ小船に乗って、波間をたゆたいながらの冒険は居心地がよかった。
笑ったり泣いたりを、いったいいくつ繰り返して、ここまでたどりついたのだろう。
それなのに、もう下船しちゃうなんて。

 

 
20年間、育てさせてくれてありがとう。

 
四季の豊かさを、草花や雲の名前を覚えさせてくれてありがとう。
どこまでも続く空の高さや、水面に映る小さな光を気づかせてくれてありがとう。

 
母親になるまで知らなかった感情を抱かせてくれてありがとう。
たとえば不甲斐なさや、せつなさや、もどかしさや、やるせなさを。
そして、豊かさと、優しさと、強さを。

 
ふと思う。
いつか知ったあの重さは、責任だけじゃなかったことを。
あれは、深くて強い愛情という名の贈り物だった。たくさんの愛情をあたえているつもりだったのに、あたえられていたのはわたしのほう。
それも、両手では抱えきれないほどに。

 
長女の名前は凜。
その名のとおり、次の船に凛々しく乗り込めますように。




*本コラム「寝ても覚めても」は、別媒体へ掲載した原稿をみんつく用に加筆訂正したものです。
23:30